刺し違えるとか物騒ね〜!

ようは青木の荷物をどこかへ移動して、青木が蒲田の家では生活できなくすればいいんでしょ?

法律の力なんかよりも遥かに強力な切り札があるじゃない。

あたしならこうするわ。

まず、仕事はしばらく休むわ。
刺し違える覚悟があるのなら、そのくらい容易いわ。

次に、棚倉の青木実家に行き、青木母ではなく、「青木父」と交渉するわ。
交渉内容は「青木の荷物を全て棚倉の実家に送る事」と「青木父に上京してもらい、青木を棚倉の実家に連行してもらう事」と「今後の青木の世話は青木父に任せる事」。

青木が復職していようがいまいが関係無いわ。自分の家を乗っ取られてそうなんだから心を鬼にするわ。

交渉が成立したら、青木父の上京日に合わせて引っ越し屋を手配するわ。
荷物の梱包から全部やってもらう引っ越しコースでお願いするわ。
2トントラック1台あれば充分でしょ。

鍵交換屋も同日に手配するわ。

青木父が上京して蒲田の自宅に来たら、青木はまた逃げるでしょうね。
でもそれでいいの。
青木父の了承があるんだから。

引っ越し屋到着。
青木の荷物を全て梱包してもらい、トラックに積んでもらい、棚倉へ出発。
鍵交換屋到着。速やかに鍵交換。

青木が戻ってきたら、速やかに青木父に引き渡すわ。
青木が戻って来なかったら、青木父に青木の捜索と青木の棚倉への強制連行を依頼。今後の青木の世話を青木父に全てバトンタッチするの。

これで完全に青木と縁を切る事ができるわ。
青木父には、青木に宛てたお手紙を渡すわ。

手紙の内容は「青木父の了承の元、青木の荷物を全て棚倉の実家に送った事。今後の青木の世話は青木父に任せた事。青木とは縁を切った事」。

これで青木と完全に縁を切る事ができるわ。

もし、青木父との交渉が成立しなかったら、その時は、青木と刺し違えるわ。
ただし、やるからには徹底的にやるわ。必ず頃すわ。
青木はこれ以上生きていてはいけない存在だから。

あくまでも「あたしが青木の彼氏だったらこうするわ」ってだけの話だからね。
決してアドバイスではないし、「やれ」だなんて言わないわ。