今でも忘れないことがある。

小学校4年のときに、おいらはクラス担任(女性)に名指しで「こいつを無視しろ」と言われたことがある。
掃除の前のときだったかな、そのときの行動も何でもないような行動だったのに(ちょっとしつこくしていたくらいだった)、そんなことを言われて大泣きしたことを覚えている。
そのことを家族に話して学校に電話を入れて担任が泣いた話も聞いたけど、ザマァミロと思った。翌日謝ってきたけどこうして鮮明に覚えているのだから、その場では許せてもまだ許せてないんだろう(長いって)。

そして中学2年くらいになると高校受験のことが頭をもたげてきた。それで学習塾にも通わされた。だけどそれも思いっきり酷だった。スパルタという部類に入るのかどうか知らないけど、厳しかったことはなんとなく覚えている。
自分が入って来たときはなんとなく面白がられていたけど、だんだん人に突っかかるようになっていって嫌になっていった。サボることだってあった。
そしてそこに来ている人間にパシりをさせられたり、自転車を隠されたりして(しかも近くの田んぼに投げられていたり、サドルが取ってあってなくなっていたり酷いものだった)、学校で起きていることと何ら変わりはなかった気がする。
そこでもいじめがあることには変わりなかったのだから。

そのことが自分の中で起きていることを、人に言うことが怖かった。それでこそチクったとか言ってどやされるのだから。何もなかったように過ごすのが怖くて、たまらなかった。
親に言ったって取り合ってくれることはなかったから、言えなかった。「それは自分の問題なんだから」と。高校のときに登校拒否になっても、その話を知り、いいよと諭してくれるまでは、怯えていたのだから。