>>349
まず、相手が意に沿わない異性ならアウティングは無意味で考えもしないことだ
B君は、有利な立場を維持しつつ現状を変えたいとの思いから「意図的」にアウティングに及んだ、と考えるのが妥当
異性愛主義の社会が持つ強固な価値観を背景に最初からB君には勝算があった
アウティングすることで、A君がゲイだと知った友人たちから同情が自分に集まり、好意的反応を示してくれるだろうことは容易に想像できた
同時に同性愛者のA君の立場はより困難なものとなり孤立するであろうことも容易に理解していたはず
これは、A君にとって被害と呼んでいいのではないか


A君のアウティング被害の聞き取りから、大学がまずすべき対応は、A君からB君を引き離すことだった
だが、聞き取りの中で、両親にカミングアウトできない、との話だけを捉え性同一性障害専門の精神科医を勧めている
あくまでA君個人の問題に矮小化して処理しようとした
アウティングの背後にある異性愛主義社会における強固な価値観によって同性愛者が受けでいる深刻かつ恒常的な人権侵害には目も向けず、(裁判中、大学はA君が同性愛者であることに悩み自殺したと主張し続けた事実からも)
そのような差別的な状況を改善する責任が大学自らにあることを最後まで理解していなかった
誤った対応からは誤った結果しか導かれない