>>928続き)

映画館って、土日はお客さんに来てもらえるのですが、
平日の朝って、なかなか足を運んでもらえないんですね。 
説明するまでもありませんが、学校や会社があるので。

劇場さんからすると、この時間帯の客席が埋まれば、ものすごーく嬉しいのですが、
その打ち手というのが、なかなか見つからない。
 
で、ぶっちゃけ、「舞台挨拶」は平日の朝におこなわれることって、ほとんどありません。 
理由は「お客さんが来れないから」です。 

役者さんや、大御所の監督さんには、守らないといけないメンツがあって、
事務所や配給会社さんも、そこには細心の注意を払うんですね。 

こういうのって、出版業界でもあって、大御所の作家先生が『サイン会』をひらくのに、
「サイン会のチケットがハケない」というのは、あってはならなくて、
出版社の人間も、そこにはメチャクチャ気を使っていたりします。 
「先生の顔を潰さない為のサイン会のサクラ」とかが平気であります。
役者も作家もブランド商売なので、そこって、メチャクチャ大事なんです。

なので、「平日の朝に舞台挨拶」なんて絶対にやらないのですが、だけど、劇場さんからすると、
もっともお客さんが来ない平日の朝にお客さんが来てくれたら嬉しいじゃないですか?
 
ここでブレーキを踏んでいるのは、「舞台挨拶に出る人間のプライド」だけで、
キングコング西野なんてのは、劇団ひとりサンに肛門を開発されてしまったあの日から
プライドなんてあったもんじゃないので、平日の朝であろうが、お構い無しです。 
自分の顔を守ることよりも、劇場さんを守ることの方が遥かに重要度が高いと思っています。