この西野さんのコメント、この映画祭で大好評だった「竜とそばかすの姫」にテーマを寄せてないか?



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完成した作品を観た時、最初にどう思ったか?

西野:「まずは、作品を観て最高だなと思いました。「えんとつ町のプペル」の物語を書く時に、ちゃんと現代のことを書こうと思ったんですね。そうすると、「夢を語れば笑われて、行動すれば叩かれる」という世界は、インターネットやSNSが作り出したものであると思うんですけれども、やっぱり、功罪で、いい所もあって、ネガティブな部分もあって。ただ一方で、こんな世界を次の世代に渡せないなというのがあって、それはちゃんとメッセージとして伝えたいなと思い、絵本にしたんです。ただ、絵本だけだと世界に届いていかないので、”アニメーション“という乗り物に乗って、こうして、ロサンゼルスの方にまでいったのは、アニメーションの力だなと思います。そう言ったメッセージが拡がるのを、本当に嬉しく思っております。」

本作を作るに当たって何が一番困難だったか?

西野:「ストーリーで言うと、まずは、たぶん日本とアメリカで違うと思うんですけれど、わかりやすく共感できる部分、例えば恋愛だとか、日本だとそういうのがすごく受けるんですけれども、そういったものが入っていないということですね。これを観てもらうためには、どうすればいいのかという。ただ、どうしても、届けたいメッセージがあって、そこを届けるのが大変でした。」と回答。更に「あと、イケメンが出てこないのが、日本ではあまりないタイプというか、イケメンと美女が出てくるっていうのが日本ではマストなんですけれど、そういうものが出てこなくて、主人公がゴミ人間であるっていう。これが、果たして届くのかっていうことにすごく苦労しました。」と答え、会場は笑いに包まれました。

廣田監督:「長編映画を監督するのが初めてだったので、わからないことだらけの中、スタッフに協力してもらいながら、なんとか完成できました。また、完成まで残り1年弱というところでコロナが始まり、ほとんどのスタッフがリモートワークに切り替わり、慣れない作業環境の中で、なんとか作り上げるというのも、大変でした」と、コロナ禍での制作の苦労を語りました。