>>977続き)

これ、ネタ元は昨日の生配信なんですけども、そこで、
「従業員の意見を聞かない自己中な社長の考えを変えるにはどうすればいいですか?
 従業員の不満も多いです」
というご相談をいただいたんですね。

ここ、面白いラインだなぁと思うのですが、
結論、会社の理屈でいうと、この方の考え方は間違ってるんですね。

でも、「従業員の不満も多いです」とあるので、たぶん、現場だと多数派なんですよ。
つまり、この方の意見に対して「そうだそうだ!」といった感じで肯定されている。

ただ、じゃあ、たとえばあなたが従業員だとして、あなたの言う通りに会社を動かして、
会社が倒産して、100億の赤字を背負った時に、あなた、その100億円背負います?
背負わないですよね。

リーダーというのは、責任を背負う人なんです。
「船長の最後退船」という言葉があるんですけど、その船の全ての責任を持っているのは船長で、
もし「船が沈む」となったら、船長は、まず最初に船上の人を助けてから、
一番最後に逃げるか、もしくは船と一緒に沈むか?
その役割を担っているのが船長なんですね。

船に乗っている皆が「目的地まで最短距離で行こう!」といっても、
皆の言う通りに進むと嵐に遭遇して船が沈んじゃうのであれば、
皆をブン殴ってでも船を止めないといけないのが船長です。
「皆の言うことを聞くのが良いリーダー」と言うわけではないんですね。

で、これって、リーダーを経験するか、
リーダーに近い位置で働いてみないと分からないことかもしれません。