>>16続き)

そこから、米の寿命を調べて、「なるほど、これぐらいのタイミングで腐れば
(=これぐらい腐らずに価値を保ってくれれば)『通貨』として機能するのか」ということが見えてくる。
魚みたいに腐るのが早かったら通貨としては機能しないわけで、
「全く腐らないのも、それはそれで問題だよね」という考えがあって、
「減価する貨幣」が誕生したりしています。

人類は、「お金」を、より使い勝手の良いツールにする為に、何百年も試行錯誤を繰り返していて、
今尚、正解の形を探しています。
そんなもの、他になかなか見当たらないじゃないですか?
「傘」にしても、「ハサミ」にしても、「自転車」にしても、ある程度のアップデートを重ねれば、
完成形に辿りついて、そこから形は変わらない。
人類史をかけて試行錯誤し続けているツールって、「お金」以外になかなか見当たりません。


■「お金=汚いもの」の洗脳を解くために…

なんか、そんなことを調べていて思ったのですが、
日本人の最大の弱点は「お金=汚いもの」と洗脳されていることで、
まずやらなきゃいけないのは、この洗脳を解くことだと思うんです。

その時に、大事なのは、実は「お金に興味を持つ」ということだと思っていて、
興味さえ持てば、あとは自分で勝手に勉強するので、興味を持つ入り口は何でもいいなぁと思いました。

このラジオをお聞きの方の中で、自分以外の誰かに「お金の大切さ」を語る場面ってあると思うんです。
その時に、いきなり「お金」の話の本丸から入ると、対日本人だとアレルギー反応を出されて、
聞いてもらえないことが多々あると思うので、そんな時は、
意外と「お金の歴史」から入るといいかもしれないっスというのが僕からの提案です。

(終わり)