>>184続き)

番組の視聴率が落ちてきた時に損切りをするっていうのは、タレントじゃなくて、テレビの編成なんです。

なので、自分の番組の視聴率がちょっと落ちてくるとするじゃないですか。
そん時に判断はしないんですよ、タレントは。「ちょっと待って、この番組一回やめよう」と。
で、今この若さがあるうちに次の番組にアタックしましょうっていう、
こういう損切りっていうのはタレントはやらないんです。
損切りをするのはテレビ局なんです。テレビの編成なんです。

で、経営者に最も必要な能力って、「損切り」なんですよ。
これが出来なければ、一発アウトになっちゃう可能性があるんですね(笑)。

タレントは、与えられた場所でワーッて頑張って頑張って頑張って、
視聴率が落ちて取り返しが付かなくなる前に、テレビの編成が「終わりです」って言うんです。
終わらされるから、タレントは目の前のことを一所懸命やればいいんですよ。
けれども経営者は、致命傷を負う前に、損切りをしなきゃいけないんですね。
エッヘッヘ……すげぇ当たり前のことをゆっくり言ってるだけの話なんですけど。

なので、損切りをしなくていいテレビタレントと、損切りをしないといけない経営者の相性ってメチャクチャ悪い。
で、この悪さを踏まえておくことが、非常に重要であると。

で、宮迫さんの動画を拝見させていただいたんですけど(笑)、コンサルとして登場する人いるじゃないですか。
立派な方だとは思うんですけども、あと動画の性質もあると思うんですけども、
いちいち、なんとか成立する方向に持っていこうとするんですけども、
体を張って「やめましょう」っていう人が一人も出てきてないっていう。

僕が竜宮城をコンサルするってなったら、一言目に「撤退しましょう」って言うんで。アハハハ……。
そこじゃなくて違うトコでやりませんかっていう、一回ここ撤退しませんかっていうのは言いますね。
何を言われようが撤退しましょうっていう。あのー、「撤退」の一択ですね、僕だったら(笑)。
ホントは細かく言ってったらもっとエグい話はあるんですけれど、それは言うべきではないなと思ってるんで。