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■人間も二次創作する

「何気ない景色に手を加えてアニメーション(絵本)内に再現することによって、何気ない景色に価値を持たせる」
ということをやっているわけですが、こういった現実世界の二次創作は「景色」だけでなく、「人間」にも使えると思っています。

『映画 えんとつ町のプペル』に出てくる「スコップ」という鉱山泥棒と、「ブルーノ」という紙芝居屋は、
それぞれ「オリラジ藤森君」と「立川志の輔師匠」の“あて書き”です。
キャラクターを演じてもらったわけではなく、藤森君と志の輔師匠をキャラクター化したわけです。
言うなれば、人間の二次創作です。

昨日、新入社員のセトちゃんから、
「プペルのミュージカル(日本版)のスコップ役をオリラジ藤森さんにオファーを出そうと思っているんですけど…」
と言われて、メチャクチャいいなぁと思いました。
映画を観てミュージカルを観に来た子供はステージ上にいる“スコップ役のオリラジ藤森君”を見て、「本物だー!」と言うでしょう。

厳密に言うと「本物のスコップ」は、“アニメーションのスコップ”なのですが、
アニメーションのスコップをオリラジ藤森君の二次創作として作ったので、
オリラジ藤森君が「本物のスコップ」になってしまった。
#頑張って話についてきて #諦めないで

「実写版」や「2.5次元俳優」とは根本から作りが違うんです。

二次創作をする際、必ず守らなければいけないラインは「一次創作物が得をする」で、
オリラジ藤森君がステージに登場した時に、スコップ好きの子供が歓声を上げたら勝ちです。
立川志の輔師匠にしてもそうです。
『映画 えんとつ町のプペル』に出てくる紙芝居屋のブルーノは、
紙芝居に出てくるキャラクターを演じながら、一人で物語を進めていきます。
それは、落語家・立川志の輔そのもので、
『映画 えんとつ町のプペル』を御覧になられた方は、志の輔師匠の落語を観て「本物だー!」となると思います。

これが僕の魔法です(*^^*) (終わり)