>>731続き)

■生産時間と販売時間を切り分けない

さて。皆さん御存知だと思いますが、僕は絵本や映画を作っては、販売しています。
遡ると、絵を販売していた時代もありました。

届けるところまで責任をとることを決めたので、今日もせっせとドブ板営業をしておりますが、
欲を言えば……そりゃ、作ることだけに専念したいです。

「絵の販売」というのは、なかなか厄介です。
僕は過去、お金を払って販売スペース(合同展など)を確保して、絵を梱包して、会場に持っていき、
梱包を開いて、絵を壁に展示し、ブースに立ち、「寄ってらっしゃい、見てらっしゃい!」とお客を呼び込みます。

そして、そこまでやって、売れないことがほとんどです。
売れなければ、販売にかけた時間やお金は全てパー。
涙が溢れないように上を向いて帰った夜が過去に何度もありました。

今は、描いた絵をオンラインショップに置いておけば、買ってもらえたりするので、
比較的、クリエイターに優しい世の中になりましたが、しかしながら、
「作品を販売しているオンラインショップを宣伝し続けなければいけない」という課題が残っています。
その為にブログを書いたりするわけですから、やはり、それなりに時間が奪われて、
作品制作に充てられる時間は削られます。

そんな中、クリエイターの作業風景をライブ配信する『00:00studio』(https://0000.studio/)を運営する
「けんすうサン」が昨日、こんな面白いことを言っていました。

「制作中の作品を配信中に買えるようにしようかしら?」

これって、やろうと思ったら、既存のメディアの組み合わせでやれるんです。
それこそ、YouTubeで制作過程をライブ配信して、
その動画の概要欄に、作品の販売ページのリンクを貼っておけばいい。