>>8続き)

僕は、「ヒットした理由」はどこまでいっても結果論であって、再現性100%のものではないと考えています。
「○○だからヒットした」はいくらでも言えるのですが、
その方法をなぞったところで爆死するプロジェクトなど山ほどあります。

ただ、その分析にまったく意味がないか?というと、やはりそんなことはありません。
仮説は100%でないことは事実ですが、0%でないことも事実です。
作り手(サービス提供者)が仮説を否定してしまうと、
毎度「あてずっぽう」のプロジェクトになってしまい、前には進めません。
参考にするかしないかは個人の自由ですが、
飲み込めるデータは飲み込んでおいた方がいいなぁというのが僕の考えです。

その上で話を進めますね。

■絵本原作の“ほぼオリジナル作品”は、何故ヒットしたのか?

言うまでもなく「Studio4℃の技術&執念」が一番最初に挙げられると思います。
そして、それに寄り添った各チームの仕事。
シンプルに「作品のクオリティー」です。

現在、世界40の配給会社からオファーをいただいておりますが(※公開時期はコロナと相談だけども!)、
海外の評価に関しては「作品のクオリティーの評価」しかありません。
もちろん「西野亮廣の背景」などカウントされておりません。

一緒に走らせてもらったので多少贔屓目もあるとは思うのですが、
もろもろ差っ引いても、そこは圧倒的だなぁと思います。

「ヒットさせる為には、SEO対策(※検索結果で自社サイトを多く露出をするために行う対策)に励む前に、
そもそも、コンテンツの質を世界レベルに上げておくことが大切だよね」というのが一つ目の結論です。
身も蓋もない結論ですが、ここは、そういう世界です。