>>194続き)

いきなりですが、ここで、「漫画」と「絵本」の違いについて、ザックリとまとめてみます。

【漫画】
@ ヒットした時のシェア率がハンパない。
A テレビ放送されて、さらにヒットする。
B 読者と共に歳を重ねていく。

【絵本】
@ あんまり売れない。
A テレビとかでも見かけない。
B 「定番」になれば、新規ファンを獲得し続ける。

【漫画】も【絵本】も同じように「紙の上に絵と文章が印刷されたメディア」ではありますが、
ビジネスモデルは大きく違います。

Voicy代表の緒方さん風に言うと、
【漫画】は既に魚がいるところに網を投げる「漁業型(一気にガッサー型)」のビジネスで、
【絵本】は土を耕して種を植えていく「農業型(チマチマ型)」のビジネスです。

僕が興味を持っているポイントは「10年後も新規ファンを獲得し続けているか、否か?」の一点です。

【漫画】は定番になればなるほど(連載が長期化すればするほど)新規ファンの参入コストが高くなり、
連載が終了すれば、次の新作の大宣伝(テレビ放送)が始まり、販売面積が削られてしまいます。

一方、「定番」になればなるほど強くなるのが【絵本】です。
どれだけ定番になろうが(何十年愛されようが)、読み切るまでに必要なコスト(時間&お金)は同じなので、
お母さんは「定番絵本」を選びます。