>>349続き)

そして、二つ目は「権利を持っていない」です。

これは本当に僕がよくよく言っていることで、皆さんももしかしたら聞き飽きているかもしれませんが、
今、「権利を持つ」ということがメチャクチャ大事なんです。
「権利」を持っていなかったら、デジタルの知識がどれだけあったところで、使い物にならないんです。

たとえば、ミュージカルとかだったら、名シーンをNFTで販売することもできるのですが、
権利がなかったら、たった、そんなこともできない。
それが人気作品であれば、キチンとした知識を持って、あとは権利さえ持っていれば、
ぶっちゃけ、チケットを売り出す前に、制作費をかなり回収できる。

でも、「デジタルの知識を持つ」「権利を持つ」という、この二つに関して、皆、めちゃくちゃ消極的で、
後ろ向きで、なんか臭いものに蓋をするように扱っているんです。

もう一度言いますが、ドロップ幕の制作費は、ドロップ幕の売上で賄えたんです。
これ、役者さんに働いてもらったんじゃないんです。ドロップ幕に働いてもらったんです。
そういうことが、今、可能になった。

何度も同じことを言って申し訳ないですが、
「デジタルを取り扱う知識」と「権利」は、絶対に持っておいた方がいいと思います。

これを持たずに、この時代に作品制作に臨むなんて、自殺行為もいいとこです。

(終わり)