>>800続き)

■10年後ってどうなるんだっけ?

それにしても、「影響力」をお金に変えやすい時代になったもんです。
クラウドファンディングにYouTube…ナンジャカンジャでオンラインサロンを始めるタレントも増えてきました。

この時、一つ気をつけなければいけないのは、「自分の影響力をお金に変えやすくなった」ということは、
他人も、影響力をお金に変えやすくなっているということ。
つまり、「自分を商品とした競争」は激化します。
しかも日本は人口(お客さん)が減り続けている。
これはもう動かしようのない未来なので、これを踏まえて「影響力」と向き合わなければなりません。

影響力の正しい使い方は、
「影響力があるうちに、定番商品(ロングセラー)を開発する」
ということだと思います。
そこを開発しない限り、次の世代のインフルエンサーにとって変わられるので。

ただ、これが「影響力をお金にしやすくなった時代」の落とし穴だなぁと思うのは……
定番商品の開発なんかよりも、自分を商品にして販売した方がラクに稼げるんですね。
だから、皆、そっちに流れちゃう。

「自分の城を作る」と言っても、攻め込まれてしまう城を作っても仕方ありません。
予算(体力)があるうちに、堀を掘って、守りを固めた方がいいと思うのですが、
影響力をお金に変えやすくなった時代が、その判断を鈍らせます。

冷静になって考えてみると、5年後の僕には『えんとつ町のプペル2』は作れますが(1のヒットがあるので)、
今回の『えんとつ町のプペル1』が作れたかどうかは怪しいところ。
『えんとつ町のプペル1』(の特に宣伝)はキングコング西野亮廣の影響力に頼った部分が大きかったので。
絵本にしても、『えんとつ町のプペル』までの3作(10年近く)は売れてないんです。
#どれも面白いんですよ