>>450続き)

分かりやすい例で言うと、「映画の出資」なんかがそれにあたります。
映画に出資したところで、(出資企業が応援するとはいえ)ヒットするかコケるかは分からないので、
自分で圧倒的な作品を作り、自分でヒットに向けて圧倒的に動くことで、より確実なものに持っていきます。

『映画 えんとつ町のプペル』をやる時の絶対条件が「出資させてね」でした。
タレントが作る(あの規模の)映画で、タレントが出資することって、まず無いと思うのですが、
制作能力や広告能力や影響力を自前で持っているのであれば、自分で出資して作った方が、そりゃイイです。

不動産を押さえる時も同じ発想で、値が上がりそうな物件を選ぶのではなく、
まずは物件を選んで、その後、自分の制作能力や広告能力や影響力をそこに投下して、値を上げます。
「80%の部分を100%に持っていく」とは、そういうことです。

もっとも確かなことは、「主導権を握っておく」ということで、
あとは主導権を握った僕が絶望的に努力すればいいだけの話です。

■結局、持たなければいけないのは『強い作品』

結局、持つべきものはコツやノウハウなどではなく「腕力」です。

作品に張って、事業を横展開する場合、その成功確度を上げてくれるのは、当たり前ですが「作品の強度」です。
作品が弱ければ、どこまでいっても博打になるし、博打になれば、いずれ負けます。

なんだか僕の決意表明みたいになっちゃってますが、
「世界中を腕力で黙らせるぞ!」というモードに入っている西野です。

そんな西野から、次の作品制作についての話です。
#まだナイショにしといてね

現在、元ピクサーのアートディレクターの堤大介さん率いるアニメーションスタジオ『トンコハウス』さんと
共同で絵本『ボトルジョージ』を作っています。