>>473続き)

さて。こうなってくると『煙突』が無くなるわけですが、煙突が無いと煙もありません。
ならば、煙突が無い江戸の空を、“何で”黒く染めたらいいのでしょうか?

そこで、あれやこれやと調べたところ、天明3年(江戸時代)に浅間山が信じられないぐらいの大噴火をして、
火山灰が空を覆い、その後、日本史上最悪の飢饉が起きています。
#天明の大飢饉

浅間山は何度も噴火を繰り返し、飢饉は何年も続き、人々は絶望し、誰も空を見上げませんでした。

ココですね(^-^)
今回のコラボで捉えなきゃいけないポイントはココ(浅間山の大噴火&天明の大飢饉)で、
この時期こそが、日本が「理念としてのえんとつ町」になった瞬間で、
揚げ足を取り合って夢を潰し合う現代とリンクしている部分です。

浅間山の大噴火をキッカケに起きた大飢饉に襲われ、絶望した江戸の町に現れたバケモノ(護美人間)が、
どういった手段で、再び江戸に星空を取り戻すのか?
これを表現するために「ビジュアル」が存在するわけで、
シルクハットをかぶった少年を歌舞伎のステージに立たせる必要はありません。

プペルと歌舞伎で、理念(メッセージ)が重なっているところを丁寧に抽出し、描けば、
絵本ファンも、映画ファンも、歌舞伎ファンも、『えんとつのプペル×歌舞伎』を面白がってくれることでしょう。
コラボって、こういうことだよね(^o^)

最後に、僕のラフスケッチを貼っておきます。
表に出しちゃダメだよ。
現場からは以上でーす。

https://i.imgur.com/aaKDSIe.jpg
https://i.imgur.com/0Iqi8Nx.jpg
https://i.imgur.com/m3v47k7.jpg