>>449続き)

なので、最初から一つに絞っていると、「そのまま芽が出ない場合」もあれば、
「芽が出たところで、育ちきらない土壌である場合」がある。

だから、「芽が出る確率がある場所にできるだけ℃を蒔いて、
出てきた芽を見て『いける』と判断した瞬間に、僕の時間を一つに絞り、一気にコストをかける」
という戦い方をしています。

たくさんの場所に種を蒔いている時というのは、毎日のように主人公が変わるわけですから、
思い入れも分散してしまい、見る人によっては、あまり面白くないと思います。

ですが、ビジネスにおいては、この時間帯が非常に重要で、
猛スピードでゲームチェンジが起きる現代においては、特に。

僕が絵本を描き始めたのが2005年頃で、『えんとつ町のプペル』というヒット作が出たのは2016年。
つまり、絵本作家としては、10年間鳴かず飛ばずだったんです。10年ですよ(笑)。

ただ、その間、絵本制作一本に絞っていたわけではなくて、
YouTubeを始めて、
日比谷公会堂(2000席)のチケットの手売りを毎年やって、
クラウドファンディングをやって、
ニューヨークで個展をやって、
「絵本」から「おみやげ」の意味変を見つけて、
クラウドソーシングと出会って、
舞台をやって、
オンラインサロンを始めて、
ビジネス書を出して、

…そんなアレやコレやで食いつなぎ、ようやく、
僕の時間を一つに絞るに値する『えんとつ町のプペル』に出会いました。