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■「チャンスを掴む」だけでは親以上に大きくはなれない

当然、相手(親)の思惑にのって、そこで名前を挙げて、体力をつけて…という段階は必要だと思っていて、
ただ、そこから先もそういうものが続くと思ったら大間違いで、ある程度、体力がついたら、
どこかで「やってくるチャンスを掴む」から、「チャンスを作る」という方向にシフトチェンジしなきゃ、
仕事というのは大きくなっていかない。
というのも、チャンスをくれる親以上に大きくなることはないからです。

なので、僕は結構、ウチの若手社員に「チャンスをもらうだけもらって、独立した方が良くね?」と、
そそのかすのですが、僕自身、今、やっている大きな仕事って、誰かからもらったチャンスじゃないんです。

もちろん、入り口は吉本興業にもらったチャンスや、劇場にもらったチャンスや、
テレビにもらったチャンスをモノにするところから始まったわけですが、
その「チャンスをもらう」というのは25歳で卒業して、
そこから先は荒地を開拓するところからのスタートでした。

「絵本」なんて最たるもので、べつに絵本ブームなんて無かったし、僕の絵本のニーズも無かったし、
それでも飛び込んで、半ば強引にビジネスモデルを作り上げました。

┃もう開拓開拓開拓で、だっれもいないよ!?
┃だっれもいない中、クワを一人でですね、
┃エッサホイサやってたんですよ(笑)。
┃泣けてきますね。

「絵本をベースに、エンタメを2次展開、3次展開して、オンラインサロンや、
マーケティングのノウハウ販売でマネタイズする」というビジネスモデルなんて、
世界のどこを探しても無かったんです。

ここに関しては、前髪をつけたチャンスの神様なんて、いなかったんです。
ですが、結果的に、大きな仕事になりました。