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制作中の映画の脚本公開に至った経緯
2022年10月31日

■「業界の習わし」より「お客さんとしての気持ち」を優先

昨日の放送をお聴きになられた方はご存知かと思いますが、
昨日、現在制作中の『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』の脚本(第3稿)を
全編公開させていただきました。
 
映画の脚本というのは業界では「最重要資料」であり、「トップシークレット扱い」になっていて、
映画の脚本をどこかに忘れてきた(公開前に世の中に出回ってしまった)となると、
そりゃ、もう大変なことになるわけですが…、

一方で、前々から覚えていた違和感がありまして、それは
「映画の脚本は死に物狂いで隠すクセに、映画の原作小説は映画公開前に大々的に売り出す」
ということです。
 
「映画の脚本を隠す」の裏にある事情は、
「映画公開までに内容を知られてしまうと、映画館に足を運んでもらえないから、隠す」だと思うのですが、
「映画の原作小説を売り出す」の裏にある事情は、
「映画公開までに内容を知っておいてもらわないと、映画館に足を運んでもらえないから、出す」で、
ここに猛烈な矛盾が発生している。
 
内容を知られたくないのであれば、脚本も小説も出さない方がいいし、
内容を知っておいてもらいたいのであれば、脚本も小説も出した方がいい。

「結局、どっちなの?」という。