>>251続き)
 
この段階で脚本公開に至った理由は、まさにそこで、
それって今、自分達がチャレンジしているブロードウェイミュージカルの制作スタイルから
多分に影響を受けていると思います。
「影響を受けている」というか、後押しになった。
 
ブロードウェイのミュージカルって、まぁ、全てそうだと思いますが、とにかく「脚本が命」で、
そこにメチャクチャなコストをかけるんですね。
他のエンタメと違うところは「リーディング公演」と呼ばれる(関係者向けの)本読み公演があって、
そこで関係者からフィードバックをもらって、脚本を叩き直して…というのを何回も何回も繰り返すんです。
実際、ミュージカル『えんとつ町のプペル』もそれをやっていて、
やっぱり、そこでいただくフィードバックって、凄く大きいんです。
 
たとえば投資家目線からのフィードバックもあったりする。
「こういう作品なら投資しやすい」とか。
 
そうして、いろんな視点からの意見をいただきながら、脚本を仕上げていくのが主流となっています。
「内容を隠す」の真逆ですね。
 
今回のこのタイミングでの脚本公開はそのブロードウェイの文化が後押ししているのがあると思います。