>>330続き)

期間中の1回上映当たりの販売数第1位は10/31(日)の「映画えんとつ町のプペル」で、
期間中唯一の100人越えでした。
(※期間中の販売数の1位は10/30(土)の『ソードアート・オンライン プログレッシブ 星なき夜のアリア』で
販売数は99277枚でしたが、1回上映当たりの販売数は91.7人/1回で2位)

……とても面白い結果です。
再上映の期間中は、話題の新作もたくさん発表されたのですが、
「一回上映あたりの平均来場者数」では、ほぼ全ての日程で『映画 えんとつ町のプペル』が1位でした。

まさか、「すげぇだろ!」と自慢したいわけではありません。
今回の再上映の「総来場者数」が、仮に(上映館数字を増やして)今回の10倍であったとしても、
「1回上映あたりの平均来場者数」のランキングが1位~3位ぐらいにランクインしていないと、
来年に繋げることはできなかった…という話です。
劇場さんからすると、「1回上映あたりの平均来場者数」が低い作品を再上映するメリットがないからです。

「去年の再上映で30万人を動員したので、今年も再上映をしましょー!」と声をあげたところで、
劇場さんは「是非、ウチで」と手を挙げてくれません。その時点でゲームオーバーなんです。

一つのお店を生かすのも殺すのも『ミクロ(単体の/小さな)』の数字です。
『マクロ(全体の/大きな)』の数字をとった裏で、『ミクロ』の数字が犠牲になっていたら、
一つのお店は存続できません。

あまり語られませんが、今回の再上映の最大の成功は、
「早々にマクロの数字を捨てた」ということに尽きると思います。

偉そうに語ってますが、これは僕のアイデアではなくて、
一緒に走ってくださっているスタッフさんからのアドバイスでした。
「西野さん。マクロの結果は捨てて、ミクロの結果を取りにいきましょう
(=各劇場さんを丁寧に勝たせにいきましょう)」という。