>>331続き)

アドバイスをいただいた時に「なるほどなぁ」と思ったと同時に、
「マクロを取りにいって、ミクロを犠牲にして、プペルの再上映が今年で最後になる未来」
も全然あったことを思うと、ゾッとしました。

「再上映で10万人を動員するぞ!」という目標を掲げていてもおかしくなかったし
(※西野はそういうこと言いそうじゃん!)、
きっと、多くの人がその掛け声に疑問を抱かず、応えようとしてくれたでしょう。
僕らは、あそこで半歩踏み誤れば、崖に落ちていたのです。

ここからが今日の本題です。

■個性の作り方が分からない。戦略の立て方が分からない。

僕はアメリカ人に憧れているので結論を先に言っちゃいますが、
自分やチームの『姿形や理念(一般的には「個性」と呼ばれるもの)』、
そして『戦略』を形成しているものは、【意思】などではなく、
その時に自分が選んだ【尺度(ものさし)】であることを僕らは強く意識しておく必要があります。

YouTuberの個性や戦略を形成しているものは「再生回数」や「チャンネル登録者数」という【尺度】であり、
テレビタレントの個性や戦略を形成しているものは、「レギュラー番組の本数」という【尺度】であり、
フリーランスのインフルエンサーの個性や戦略を形成しているものは、「お金」という【尺度】です。
どの【尺度】を選ぶかによって、自分や自分のチームの個性や戦略が形成される…という話です。

「個性を作れ!」「戦略を立てろ!」と言われても、どこから手をつければいいか分かりませんが、
「尺度を選べ」と言われると、少しだけ光が見えてきます。

昔、オリラジの中田君と呑んでいた時に
「僕、一度、お金を稼いでみたいんです。どうすればいいですか?」という相談をされたことがあって、その時に、
「だったら、今、中田くんが選んでいる【尺度】は違うんじゃない?」という話をさせていただきました。
#偉そうにごめんね