>>625続き)

■やらなきゃいけないのは「地上戦」

そういう場面を目の当たりにしているので、「次に何を作るのが正解なのかなぁ?」と考えた時に
出てきた答えが『自宅』でした。

これから作る街のど真ん中に自分の家を作って、地元の皆さんとたくさん交流して、
地元の皆さんと本当の意味で悩みを共有することが大切だと言うことが分かりました。

「ここ、車の通りが多くて危ないなぁ」ということをデータで知るのではなく、肌で感じることが大切で、
それをやるから「ここに◯◯を作りませんか?」という提案に説得力が生まれるわけですね。
「まぁ、西野君が言うなら」という。

今、人口が急速に減っている日本では、いたるところで「町おこし」がおこなわれてると思うのですが、
そのほとんどが、まるで『シムシティー』のように“神目線”で進められている「町おこし」のように感じます。

でも、たぶんそれじゃ無理なんですね。
町おこしを進めるも、止めるも、「『地元住民の感情』が全て」といっても過言じゃなくて、
そんな理屈どおり、計算どおりには『人』は動かないんですね。

やらなきゃいけないのは「地上戦」で、
どれだけ忙しくても、リーダーは、式典の時だけ顔を出すんじゃなくて、
普段から地元に何度も何度も足を運んで、なんなら住んで、
地元の子供達や、オジちゃんやオバちゃんや、爺ちゃんや婆ちゃんと、
一緒にタコ焼きを食べたり、ビールを呑んだりして、たくさん話を聞かなきゃいけない。