>>626続き)

■もう一つ、町おこしに必要なのは「外野の声」

それともう一点。

今、言ったことは、ずっと地元にいる人間なら、そこまで難しくないんです。
子供の頃からそこで生まれ育ち、信用も獲得しているので。

ただ、地元を盛り上げるのに必要なのは、「外の情報」なんですね。
地元にずっといる人間ほど、地元の価値を理解できていないから。

たとえば、今、大阪でIRが進んでますが、僕の海外の知り合いが口を揃えて言っているのは、
「日本まで行って、カジノなんてしないよww」なんですね。ゲラゲラ笑ってるんですよ。
「日本は、すごい近い距離に、いろんな観光スポットがあって、美味しいものがたくさんあるんだから、
時間とお金はそっちに使うよ」という……。なんでわざわざ日本に行ってカジノをするんだよっていう。

まぁ、一行にまとめると「カジノより新鮮なお刺身」というのが、日本の外にいる人の本音です。
でも、ずっと日本に住んでいる人にしてみると、お刺身の異常な戦闘力の高さが分からない。

┃なのでお刺身よりもカジノみたいな感じで、
┃人を呼ぶにはカジノでしょ!みたいな感じで、
┃お金を落とすのはカジノでしょ!みたいな感じで、

なので、後回しにしてしまう。
 
みたいなことが各田舎で起きていて、御多分に漏れず、川西でも、地元の人が景色を壊そうとしていて、
外の人が「いやいや、この景色は財産だから、壊しちゃダメだってー」みたいなやりとりが生まれています。