>>697続き)

で、その裏でですね、まぁ要するに詐欺が確認できたその瞬間からですね、
まぁあのー……僕のことを昔から知ってる人なら、なんとなく読めたとは思いますが(笑)、
「詐欺を逆手に取ってやろう」と西野は考え始めたわけですよね。
「むしろ詐欺に遭ってラッキー」ぐらいの所まで持っていってやろうっていう事を、
まぁ考えるじゃないですか、コイツの性格上。

で、いろいろと考えてみたんですけれども、あのー……。
ルパン三世っているじゃないですか。怪盗でお馴染みのあの人ですね。
あの人ね、世界一のブルーダイヤモンドとかを盗むんですけど、盗んだ後にですね、
「ルパン参上!」みたいなカードをですね、現場に残していくんですね。
テキトーな挿絵を入れた、テキトーなカードです。

で、ぶっちゃけさ!
ダイヤモンドなんて、どっこにでもあるじゃないですか。
でも、あのルパンのカード…まぁ要するに、「ルパンに盗まれたという証拠」はですね、
ほぼ誰も持ってないと。
ダイヤモンドなんかよりもあのカード…要するに「ルパンに盗まれたという証拠」の方が、
遥かに希少価値が高いですよね。

あのカードを美術館に飾ったほうが良くないですか? 
どっちを見たいですか? ダイヤモンドが飾られてる所か、ルパンのカードが飾られてる所か。
僕、後者なんですよ。

そう考えた時にですね、
「ハロウィン翌日にNFTの被害に遭ったっていう事を証明してくれるNFT」があったら、
まぁ面白いなぁと思いまして(笑)、でそれを作ってですね、そのNFTを作って、
22名の被害者の方にプレゼントすることにしました。