>>754続き)

同じようなことが今、いろんなところで起きていて、その最たる例が「AI」です。
今は絵も「AI」で描けてしまうし、音楽も「AI」で作れてしまう。

たとえば、一昨日からCHIMNEYTOWN DAOがスタートさせた新しいNFTプロジェクト
『CHIMNEY TOWN Landscape』はAIが描いた絵を販売していて、そして、売れています。
厳密には、「クリエイターさんがAIを使って描いた絵」ですね。

この時、そのクリエイターに求められているのは「画力」じゃなくて、
「AIに指示を出す力」と「AIが大量に描いてきた絵を選ぶ力」です。

子供の頃から絵画教室に通って、美大まで通い詰めた人からすると、「ふざけるな案件」なんですけども、
でも、贔屓目抜きにして、そのAIを使った『CHIMNEY TOWN Landscape』の絵って、すごく素敵なんです。

CHIMNEY TOWN SCOOP - コレクション | OpenSea
https://opensea.io/collection/chimney-town-scoop

他にも今、noteで『映画 えんとつ町のプペル』の続編の脚本を公開しているのですが、
ここでは、毎日、お客さんがAIで生成した「挿絵」が追加されていっているんですね。

こういうのは「コンセプトアート」と言われたりしますが、
コンセプトアートは「このシーンは、大体、こんなイメージ」ということを伝えるのがお仕事で、
その領域に関しては、一人の人間がせっせと描くよりも、
AIで大量に描かれたイメージ図の中から選ぶ方が、イメージに近いものが出てきたりする。
つまり、コンセプトアートを描く職人さんの出シロが確実に削られてるんですね。

作曲も今はAIがやってくれるようになっていて、そこで求められるのは「作曲能力」じゃなくて、
「AIに指示を出す力」と「AIが出してきた曲を整える力」です。

DXやAIが進めば進むほど、僕らに残された仕事は、
『愛嬌』とか『キュレーション』とか『編集』とかになってくる。