https://salon.jp/articles/nishino/s/Ikv70SufaNq

動画時代の向こう側で気づいたこと
2021.11.11 投稿

おはようございます。
元グランドキャバレーである『東京キネマ倶楽部』でミュージカルを作らせたら
右に出るものはいないキングコング西野です。
#お前しか作らねーよ

さて。今日は「動画時代の向こう側で気づいたこと」というテーマでお話ししようと思います。
ちょっと面白いことに気がついたので、備忘録的に。

■ショボさが際立つ演出

先日、梶原君と話していた時に、梶原君の方から
「キングコングの武道館のライブ、『毎週キングコング』のテーマ曲を
生バンド&生演奏とかでやったら面白いんちゃうん?」
と提案されて、笑顔でかわしてやりました(笑)

梶原君の公開処刑みたいになって申し訳ないですが、
「生演奏やったらオモロイやん!」は大箱(大きな会場)での経験が浅い人が
一番最初に思いつくアイデアであり(※僕らもその道を通った)、
まったく効果的ではないアイデアだったりします。

『サーカス! ~世界で一番楽しい学校~』でいうと、アンフィーシアター(2170席)あたりから、
僕らの中でも、よく議題にあがっていたのですが、
大きい空間になればなるほど「視界(見える面積)」から逆算しなければいけません。

中途半端に美術セットを建て込んでしまうと、視界から逆算した時に
「セットが建て込まれていない部分」が大半を占めるので、セットがショボく見えちゃうんです。