>>634続き)

一方で、「運営」に関しては、色々と地雷を踏んじゃっています。
 
こちらに関しては、お客さんが(心配して)運営側に意見したところで耳を塞がれてしまうし、
何より、運営側が「お客さんが意見するメリット」を設けていないので、今頃、お客さんの気持ちは
「…だったら、勝手にすれば」という感じで離れていっているところでしょう。
 
ミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演の運営サイドが踏んでいる地雷は次の三つ。 
① 発信(現在地の共有)が少なすぎる。
② 内に籠りすぎ。
③ 「今回の勝負に賭けています」という気持ちを見せられていない。
 

順に説明していくと、(僕が昔からよく言っていることですが)現在地から目的地までの距離が
「応援シロ」(※目的地―現在地=『応援シロ』)なので、現在地をお客さんに共有しないことには、
お客さんは応援しようがありません。
 
毎日の発信の重要性はそこにあるのですが、プペル大阪の運営は、そういう意味での
(今、何に困っているか?などの)発信・共有が絶望的に足りていない。
 

次に、これはプペルバレエの時もそうだったのですが、
「外に発信せず、内(コミュニティー内)だけに発信する」をしてしまっている。
 
理由は、「外に発信して、心無い言葉を浴びて傷つきたくないから」といったところでしょう。 
ただ、それが嫌ならば『メジャー(大衆)』の道なんて選んじゃダメで、仲良しこよしの友達と
カラオケボックスで一生歌っておけばいい。誰も何も言いません。
 
「メジャーを選ぶ」ということは、たくさんの人の想いとたくさんのスタッフの生活、
そして、「妬み」や「僻み」や「誤解」や「心無い言葉」といったあらゆる理不尽を引き受けることです。 
当然、胸がズタズタに引き裂かれますが、その傷と引き換えに得られる景色に惚れたんじゃなかったの?