>>97続き)

Chazの自宅に集まったのは、アート関係者と映画関係者が5~6人。
そこでも活動や想いや情報の交換がおこなわれて、さらには
「Akihiroは実写映画には興味はあるか?あるなら、話を繋ぐよ」といったオマケ付き。
#川西の家に皆で遊びに行く話にもなった

ジャンルは違えど、ブロードウェイ(ミュージカル)でも、ラスベガス(サーカス)でも、ハリウッド(映画)でも、
同じようなコミュニケーションが起きています。

そこで目の当たりにするのは「仲間内で仕事を回す」というゴリゴリの村社会で、
ラスベガスのパフォーマーさん曰く、「『村』というか『団地』ぐらいの規模ですよね」。
世界中からプレイヤーが集まってきているのに、本当に団地サイズのコミュニティー内で仕事を回していて、
このコミュニティーの外にいる人間に勝たせる理由(フラットに戦う理由)が彼らには1ミリもありません。

自分の歴史(日本編)を振り返ってみると、NSC(吉本の養成所)の在学中から
面倒な先輩付き合い(草野球とか)を全部断って、まわりの芸人がダラダラと生きている間に、
ひたすらネタを書いて、ひたすらネタ合わせをして、そして、デビューと同時にビックリするぐらい売れました。
それによって「(MCや横並びの芸人との関係性がモノをいう)『ひな壇』での戦闘力」は失いましたが、
それに関しては「『ひな壇』には出ないので構いません」というファイトスタイルで乗り切ることができました。

要するに、日本の方が(腕さえあれば、ある程度のところまでは上がれる)「自由競争」で、
コミュニティーの重要度が低い。
ところがコッチに来てみると「口コミ」や「口利き」が幅を利かせていて、
団地の住人達がガッチガチにスクラムを組んで、よそ者には好き勝手させません。

「海外の方が村社会じゃん!聞いてた話と違うじゃーん!」
これは、僕が初めて海外のエンタメに触れた時の第一声です。