>>38続き)
 
有名な話がありまして…
 
「キムタクは、何を演じてもキムタク」という悪口を皆さんも一度は聞いたことあるかもしれませんが、
それは当たり前の話で、「あのキムタク」に合わせて映画やドラマのチームが組まれ、
「あのキムタク」に合わせて脚本が作られるんです。 
そこで、「あのキムタク」以外のことを木村拓哉さんがやってしまうと、チームはバラバラになっちゃうんですね。
「渋谷のハチ公待ち合わせ」なのに、ハチ公が出掛けていたら、大変じゃないですか?
木村拓哉さんの仕事というのは「あのキムタク」をやりきることで(「あのキムタク」から動かないことで)、
それをやれる人、それが許されている人が『スター』なんです。
 
ある結果を出せば、必ず「おかわり」を求められます。
「おかわり」を続けていくうちに、その「おかわり」をより魅力的に演出してくれる才能が集まってきて、
「おかわり」に特化した環境が出来上がる。 
そうして、徐々に動きに制限が出てくるわけですが、それこそが『キャラクター』なんですね。
 
この話を、もう少し身近な例に落とし込んでみましょう。 
 
■『伊良コーラ』はどこに向かうのか?

昨日、ニシノコンサルが二件ありました。
#二件とも面白かった
 
二件目は『伊良コーラ』さん。 
ネットサーフィンで怪しすぎる英語サイトに辿り着き、そこで門外不出と言われている
「コカ・コーラのシロップのレシピ」を見つけ(怪しい!)、面白半分で「手作りコーラ」を始めたところ、
すっかりハマっちゃって、ついには脱サラまでして、コーラ屋さんになっちゃった変な人です。
 
『伊良コーラ』代表の小林さんとは、「パッケージデザイン」の話になり、
そこで(今日の記事の前半でお話しした)『キャラクター』と『環境』の話をさせていただきました。