>>421続き)
 
たとえば。
 
僕と貴方と2人で力を合わせて絵本を作れば、その絵本は最低でも2冊売れます。
自分の作品を手元に残しておきたい僕と貴方が一冊ずつ買うからです(笑)。 
2人で作った絵本が二冊売れるのであれば、10人で作れば十冊、100人で作れば百冊、
千人で作れば千冊が売れるハズ。
 
要するに、「お客さん」を増やすのではなくて、「作り手」を増やしてしまえばいい。 
「作り手」はそのまま「お客さん」になってくれるからです。
 
クラウドファンディングの最大の魅力は、商品・サービスを世間にリリースする前から
「結果的にお客さんになる作り手(共犯者)」が作れる点にあります。
 
このことに気がついた日から、大きな大きな時代の変化がチラチラと目に入ってくるようになりました。
 
■レストラン型からBBQ型へ
 
この時期、他でもクラウドファンディングの企画を走らせていたのですが、
少し前から薄っすらと感じていた「時代の変化」が、徐々に確信へと変わっていきます。
 
「お客さんが、発信したがっている」
 
これまでのエンターテイメント(サービス)は、「発信者」と「受信者」が明確に分かれていました。 
これまでのお客さんは、できるだけ高品質の商品を、なるべく低価格で求めていたのですが、
クラウドファンディングを繰り返しているうちに、どうやら最近は、そうとも言い切れない。
 
試しに、僕のイベントのチケットを、値段の安い順から
「B席」「A席」「S席」「スタッフになれる権」で販売してみたところ、
最も値段が高い「スタッフになれる権」が一番最初に売り切れました。 
その後、何度も試しましたが、何度やっても、やっぱり「スタッフになれる権」が一番最初に売り切れます。