>>422続き)
 
どうやらお客さんは発信したがっている。しかも「お金を払ってまで」。
 
理由は、まず間違いなくSNSでしょう。 
皆、「いいね」が欲しいし、「フォロワー数」を増やしたい。 
こうなってくると、「○○のイベントに行ってきました」というツイートよりも、
「○○のイベントは私が作りました」というツイートが欲しくなってきます。

 
2014年頃。
 
時代は、プロが作ったものをお客さんにお出しする「レストラン型」から、
お客さんが食べたいものをお客さんが作る「BBQ型」へとジワジワと移動し始めていました。
 
時代がプロに求めている仕事は、発信したがっているお客さんの横に寄り添う「サポート役」で、
当時、この重大な変化に気が付いている(受け止められている)プレイヤーはいませんでした。
 
世間的には、まだまだプロの役割は「発信する人」で、「制作段階からお客さんを巻き込む」なんてもっての他。
あいかわらず、「情報解禁日」を設け、「受信者」と「発信者」をキッチリと分けています。
そして、そのことに誰も疑問を抱いていませんでした。
 
この時、僕は初めて思いました。 

「あ。時代を取れるかも」
  
あの時、もっとやれることがあったのかなぁ。