>>547続き)
 
「俺たちが作ってるエンタメの方が素晴らしいでしょ、オラ!」とやったところで、
「へー、そうなんですね。では、ブロードウェイ以外でお好きにどうぞ」みたいな感じです。
 
なので、繰り返しますが、まずはブロードウェイ村に入らなきゃいけない。 
その為には、そもそも物理的に近くに住んでなきゃいけないので、アメリカに会社を作って、
スタッフを住ませるところから始めました。 
 
■「ロビー活動費」を確保する
 
次に、僕らがブロードウェイ村(コミュニティー)に入る為に支払ったコストについても共有しておきます。
ココ、めっちゃ大事です。
 
今回、僕と共同演出(ディレクター)という形でチームに参加してくれているウィルは、
映画『えんとつ町のプペル』のアメリカの配給会社の代表が
「面白い人がいるから会わせたい」と引き合わせてくれて、そこで意気投合して、一緒にやることになったのですが、
そういう出会いは「授かりもの」で、普通は待っていても向こうから出会いがやってくることはありません。
 
なので、CHIMNEY TOWNはブロードウェイでクリエイティブ合宿をした後に、
キャストやスタッフ、そして、その友達もお招きしてパーティーを毎回おこなっています。 
大変な人数で、お店を貸し切ってやるわけですから、それなりにお金はかかるのですが(NYの物価、バカ高いっ!)、
それでもそうして出会うしか僕らのような外国人は村の中に入っていけない。 
いや、他にも方法はあると思うのですが、僕らが試した限り、今のところは、この方法が一番手堅い感じです。
 
このパーティーで意気投合して、「一緒にやろう!」となったキャストやスタッフは少なくありません。
いわゆる「ロビー活動」ですね。
 
これが凄く大切なので、チームとしては、この「ロビー活動費」というものを確保しておいた方が良い。 
これはハリウッド村でも全く同じで、僕の印象は、日本は、このロビー活動を甘く見ていて、
韓国とかは、結構戦略的にロビー活動をおこなっているイメージです。