>>548続き)
  
■クリエイティブは負けてない
 
次にクリエイティブですが、本当に基礎からキチンと学んで来られた人ばっかりなので、
すごい人もたくさんいるのですが、ここに関しては、
めちゃくちゃフラットに見て「全然、負けてないな」という感じです。
 
先日の『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』しかり、自分達が作ったエンタメをお見せした時には
「なんてものを作ったんだ!」とキチンと驚いていました。 
なので、クリエイティブに関しては「手が届かない」と感じることはあまりなくて、
そこがチームの支えになっていたりします。 
信じきれるものが一つあるだけで、色々頑張れるなぁと毎回思います。

■「文化の壁」は想像以上に高い
 
一方で毎回難しいのがコミュニケーションです。 
これはもう誰が悪いわけでもなくて、生まれも育ちも宗教も文化もノリも全然違う人同士が集まっているので、
リアルにあるのが「地雷の位置が違う」という問題です。
 
日本だとOKだけど、アメリカだとNGということもあるし、
日本の舞台業界の常識がブロードウェイの非常識であることも、勿論、その逆もある。
 
ここが結構厄介で、時々、まったく悪気がないのに怒らせてしまったりすることがあります。 
「え、そこで、そんなに怒っちゃうの?」という文化の違いからくるコミュニケーションエラーが結構あるので、
ここには結構、手を焼きます。
 
日本語の脚本を英語に直す作業もナンジャカンジャで半年ぐらいかかったのかな。 
とにかく、言語の壁は勿論のこと、文化の壁は想像以上に高くて、ここで気持ちが折れちゃうスタッフもいました。