>>612続き)
 
一方で、「待つ」は、自分に主導権はありません。
待ったところで、追いついてもらえるとは限りません。
待ったところで、戻ってきてもらえるとは限りません。
全ては相手次第です。
 
ですが、相手が覚悟を決めて行動した時に、
こちらが待っていないと追いつかないし、
こちらが待っていないと戻ってくることができません。
 
だから、「信じて、待つ」わけですが、これは主導権が自分にない分、前作よりも遥かに勇気がいる“行動”です。
 
そういう風に整理していくと、1のテーマが『信じて、活動しろ』で、2のテーマが『信じて、待つ』は、
結構、いい順番(出し方)だと思います。
 
■今作品で描くべき「ルビッチの成長」は何か?
 
ここが結構、重要なポイントだと思います。
 
今回は、「キングコングの新人時代。仕事のプレッシャーに押し潰されて梶原君が失踪した時の数ヶ月」が
物語の下地になっています。
梶原君が戻ってくる場所を残そうと思って、すべての仕事をストップさせて、大阪ミナミの部屋で、
ひたすら梶原君の復帰を待っていたあの日の話。
 
ここだけ聞くと、「西野さんって、人間が大きい!素敵!」となっちゃいますが、実は「待つ」と決めたのは、
梶原君が失踪してから3週間ほど経ってからでした。
 
梶原君が失踪した直後、僕、そこそこ怒ってたんです(笑)
「なんで、一文字もネタを書いてなくて、俺の何倍も寝てるヤツが俺より先に白旗を上げとんねん!」と。
#ひどい