>>616続き)

あの……。淋しかったんじゃないんです。
くれぐれもこれ、勘違いしないで頂きたい。
“淋しかった”んじゃないんです。“恥ずかしかった”んです。僕は。

紹介して貰えると思って、そういう顔で待ってたんです。
「西野亮廣でした!」って言われる、と思ってるから。
もうニコニコッてしてる、その顔で、お客さんの方をこう、ニヤッてしながら、明らかに待ってるんです。

ですが、梶原さんが死んだ魚みたいな目で、ファッてこう通り過ぎてって、で紹介されなかったから、
この笑顔をどうやって戻そうかっていうところで、その一部始終が、恥ずかしかったんです。

…っていう事を踏まえて、もう一回、昨日・一昨日の「毎週キングコング」をご覧下さい。
メッチャクチャ恥ずかしそうにしてる。淋しそうな顔じゃないです。

「うわ~っ、笑顔作ってもうた! お客さんに対して! もう紹介されると思ってるから!
 手ェ挙げる準備なんかしてて! いや、何なら手ェだけ挙げてた! それをコッソリ降ろしてるわ……」

「西野亮廣です!」って言われると思って、こうやって挙げてんねん。
それをでも紹介されないから、そぉ~っと降ろしてる。

分かりますよね、そういうの恥ずかしいじゃないですか。
なんか友だちの前でさ、笑わそうと思って勢いで服脱いだはいいもののさ、
着る時が一番恥ずかしいみたいなの、あるじゃないですか。脱いだ時は勢いで行ってるけど。

だから僕も、紹介されると思って「ヨイショッ!」って手ェ挙げてるけど、
手を降ろす時、恥ずかしかった……。

(*終わり)