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ブロードウェイで戦う時に準備しなきゃいけないもの
2023年11月15日

■投資家向けの公演、スタッフが口を揃えて「作り切らない方がいい」と言う理由
 
ニューヨークでミュージカル『えんとつ町のプペル』のクリエイティブが続いております。
 
1月に投資家向けの公演があって、そのやり方が少しユニークなので、
ちょっとだけ共有させていただくと、当初、僕らはニューヨークの投資家にカマしてやろうと思って、
美術も照明もできる限り最大出力で臨もうと思っていたのですが、
コッチのスタッフが結構口を揃えて「作り切らない方がいい」と言うんです。
 
曰く、「投資家は想像したい」と。 
なので、小説のように「想像できる余白」を残しておかないといけないそうです。
 
おそらく、コッチで作りきってしまうと、
「僕らがクリエイティブを全部やったので、あなた方はお金だけ出して」
という風に見えてしまうのかもしれません。
それだと投資家は面白くない。
なので、「俺だったら、このシーンは、こうする」と想像できる余白が必要なんだと思います。
 
なので、1月の投資家向けの公演は美術セットも組まなければ、衣装も用意しません。
とはいえ、『えんとつ町のプペル』は地上から、地下から、煙突の上から、星空まで、様々な場所に移動するので、
「投資家が想像する際の後押しとなるような照明はあった方が良い」という話になり、
今回のクリエイティブ合宿から、イジツさんに参加していただいております。
 
ご存知、『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』を仕掛けたコンビです。
お忙しい中、わざわざ日本から来ていただきました。