>>823続き)
 
そんな中、僕がリーダーであるために心掛けていることは次の二つ。
 
・全員の意見に耳を傾けて、最後は独裁する。
・正解を選ぶのではなく、選んだ道を正解にする。
 
リーダーがやってはいけない、もっとも無責任な仕事は「多数決」です。 
「多数決」で決めてしまえば、その判断が悪い方向に転んだとしても、
リーダーには「決めたのはキミ達自身じゃないか」という手札が残ります。
 
責任を背負わないリーダーなど要るものか。 
全員が反対しようとも、結果的に全員を守れるのであれば、反対意見を押し通すのがリーダーの仕事です。
 
そして、もう一つ。 

「誰もやったことがない挑戦」には正解がありません。 
右に進もうが、左に進もうが、成功も失敗もあります。 
その問題に確かな正解があるのであれば、皆で正解を選べばいいだけの話なので、
リーダーなど必要ありません。
 
リーダーが必要となるシーンは、「正解のない問題」と対峙した時です。 
その時、迷ったところで正解などないので、リーダーは「選んだ道を正解にする」しかありません。 
選んだ道を正解にする為の施策を全て打つのがリーダーの仕事です。
 
映画『えんとつ町のプペル』では、原作・脚本・エンディング主題歌の作詞作曲の他に、
「製作総指揮」というポジションで頑張っています。いわゆるリーダーです。 
クリエイティブから広告まわりまで、全てを指揮するのが、映画『えんとつ町のプペル』における僕のお仕事です。
 
作業量は結構多いです(笑)。 
今回は、映画『えんとつ町のプペル』の製作総指揮に向けた覚悟について、お話したいと思います。