>>826続き)
 
そこから散々飲み明かして解散して、帰り道。 
「近所で、芸人がオールナイトライブをやっている」という情報を聞きつけます。 
どちらから連絡したのか忘れましたが、
「さっきはありがとう。そんなことよりも、今から行っちゃう?」と話は盛り上がり、再合流。 
ベロベロの状態でオールナイトライブに乗り込んで、挙句、ステージ上でブルーハーツの『リンダリンダ』を熱唱。
絵に描いたような酔っ払いです。
 
その夜を、ルビッチとプペルの出会いのシーンに重ねています。 
弱い者同士で励まし合い、慰め合ったあの夜が、とても良かったんです。
 
脚本一つとってもこの調子です。 
つまり、『えんとつ町のプペル』はクリエイティブの根幹となる部分の答えを僕が持っているので、
「あとは、よろしく!」みたいなことはできません。 
今日は今日で音楽スタッフさんと日がな一日「あ~でもない」「こ~でもない」と音楽制作の最終作業。 
根性っス。 
 
■製作総指揮を背負う
 
絵本『えんとつ町のプペル』がヒットして、映画化の話が出始めた頃、
テレビ東京の『ゴッドタン』に出させていただきました。 
肛門まわりを重点的にイジられるサイコ番組です。 
終始、肛門に指を突っ込まれたり、肛門に鼻に突っ込まれたりするのですが、
何故このような恐怖映像を地上波で流せているのかは誰にも分かりません。 
機会があれば、是非ご覧ください。
 
そんな肛門番組のセットチェンジの合間に、出演者の劇団ひとりさんと映画『えんとつ町のプペル』の話になりました。
「プペルの映画化、すごいね。西野はどの形でタッチするの」 
「まだ決まっていないのですが、脚本を書くことに専念しようと思います」 
劇団ひとりサンからの質問に対して、「餅は餅屋」と返す僕。