>>907続き)

ヘタなカンパニーに渡して、作品の信用を落とされてはかなわないので、
「入り口(利用料)のハードルを上げて、作品を守る」というのは、よくある手です。
決して間違ってはいません。

ただ、それにしても高すぎたので、すぐに値下げの提案をするように伝えました。
契約を結んだ後に、大元(親)から「もっと値段を下げませんか?」と提案するなんて前代未聞です。
ですが、そうしないと、大阪チームが壊れてしまう。

気になったのは、最初の金額でOKを出したジョーさんのこと。
やりたい気持ちが先走って、明らかにソロバンをはじけていませんでした。
今回は、たまたま西野が気がついて「値下げ」に成功しましたが、あのまま進めていたら、
大阪チームは大変なことになっていたと思います。
「やりたい!」という気持ちが先行して、なんでもかんでもOKを出してしまう危うさがありました。
西野亮廣がよく使う手です。

ただ、(これはジョーさんだけに言っているわけではなく、皆様に向けて…)、
西野亮廣のその部分は絶対に真似しないでいただきたいです。

たしかに、西野亮廣は「どうしてもやりたい表現」に出くわした時に、ウン千万円や、
場合によっては1億円以上の「追加料金」を支払うことがあります。
六本木でやった「光る絵本展」も、エッフェル塔でやった「光る絵本展」も、入場料を「無料」にしたので、
その時点で合計5000万円が吹き飛びました。
満願寺でやった個展もそんな感じです。
ついには「採算なんて取ってたら、想定内のものしかできないんだろっ!」という破滅宣言までする始末。

ただ、西野亮廣は、そこでブチ込んだウン千万円や1億円チョイを、必ず自分で用意します。
用意できるだけの体力と少しの知識を持ち合わせています。
「最後は僕が予算を用意するから、やっちゃえ!」というやつです。
これは一般の人には無理だし、芸能人でもできません。
300~500万円を用意するので、やっとだと思います。