>>908続き)

お金の話ばかりして申し訳ありません。
だけど、大切な話なので、させてください。

ウン千万円や、ウン億円というお金は、人やチームを破壊するには十分な金額です。
ただの「勇気」で手をつけていい金額ではありませんし、守る人がいるなら尚更。
こちらから作品利用料の値下げを提案させていただいた時に覚えた不安は、
「プロデューサーが、この調子で『面白いから、やっちゃいましょう!!』という西野芸を繰り返していたら、
大阪チームが崩壊しちゃう…」というものでした。

さて。ミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪チームは今、
「あれも手配してなかった」「これも手配してなかった」「こんな変なことをやっちゃっていた」という、
プロデューサーのジョーさんの「勇者モード(無謀なチャレンジ)」のツケを払わされています。

ここまで話を聞くと、「ジョー!何やってんだよっ!オママゴトじゃねぇぞ!」となるじゃないですか?
#皆さんなってるでしょ ?

ただ、当事者達(大阪公演のキャスト&スタッフ)は、どうかというと、
「ジョーさんには、公演終了後に腹パンするとして、今は、公演を成功させる為に僕らができることをやろう!」
と覚悟を決めて、方々で発信をしたり、なんなら稽古場に活動予算を集める募金箱を置いたり。
個人の失態をいつまでも責めるようなことはしていません。

それは本当に美しいし、ジョーさんもジョーさんで、
「こんなになってもまだ応援してもらえる信頼関係」を仲間と築いてこられたのだと思います。

ミュージカル『えんとつ町のプペル』大阪公演の制作現場(バックヤード)で起きているドラマ(スポ根!)は、
本編に勝るとも劣らない内容で、すっかり『裏・えんとつ町のプペル』です。 
もう少しで「星はあるんだよっ!」と誰かが言い出しそうな勢い(笑)。

そのジタバタっぷりを見ているうちに、「彼らを負けさせたくないな」という気持ちが沸々と湧いてきました。