@西野サン
【He's my dad.】
昨夜はニューヨークで『映画 えんとつ町のプペル』の上映会&トークショーがありました。
この会を開いてくださった@japansociety と、劇場に足を運んでくださった友人達に心から感謝します。
今回も作品を通じて、たくさんの出会いと再会がありました。
写真の彼はニューヨーク(SOHO)にあるギャラリー@oneartspace のオーナーの『ダン』。
10年前。記録的な大雪が降った日。
コネもツテも実績も無く、勢いだけでニューヨークに乗り込んできた僕(謎の日本人)を拾ってくれた恩人です。
「AKI(西野)の才能は、まもなく世界が知ることになるよ!」と何度も何度も励ましてくれて、半ば強引にギャラリーを僕に貸してくれて、海外で初となる『Akihiro Nishino Solo Exhibition 』を運営してくれました。
そんなダンは昨夜、車椅子に乗って会場に現れました。
少し前に病気を患ったことは聞いていましたが、病気は思っていたよりも進行していて、ダンは自力で話すことができなくなっていました。
身体は二回りぐらい小さくなっているし、
手はずっとプルプル震えているし、
話しかけても目が合わないし、
僕の声が届いているのかどうかも分かりません。
それでもダンへの感謝を伝えないわけにはいかないので、たくさんたくさん話しました。
#映画の上映が遅れた理由はコレです
#ごめんなさい

ご家族の方が、「『映画 えんとつ町のプペル』に出てくる煙突掃除屋のボスの『ダン』は僕のことだと思う! AKIは僕を映画に出してくれたんだ!!」とダンがいつも自慢していたことを教えてくださったので、
「そうだよ、ダン。映画に出てくるダンも、弱い人間を拾ってくれるんだよ」
と答え合わせをしました。
耳元で、迷惑すぎるぐらい大きな声で言ったので、きっと届いたと思います。
別れ際。
「ダン、二人で写真を撮ろうよ!」と声をかけたら、奇跡的にカメラ目線をブチ込んできたので、すかさずパチリ📸
#ボケちゃってるのに写真映りは気にするらしい
ダンが僕を拾ってくれた日から10年が経ちました。