>>166続き)
  
■キチンと説明をする
 
今朝のVoicyでもお話しさせていただきましたが、応援の計算式は「目的地-現在地=応援シロ」ですので、
目的地を明らかにし、現在地を丁寧に説明(共有)することが大切です。 
「詳しく言えないですが、支援してくださーい」では支援は集まりません。
 
ミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演は、このあとも「予算」の問題は出てくると思います。 
今後、予算に関する発信をした時に、「え? 稽古場のお金も作って、宿のお金も作ったのに、まだ、必要なの?」
と思われる方がいるでしょう。 
そして、「予算がかかることなんて、分かってたことじゃん!なんで、今更?」と疑問を持たれるかたもいるでしょう。
まずは、ここをキチンと説明しておく必要があります。
(※お客さんの「?」は全て解消する)
 
エンターテイメント業界において、それぞれのプロジェクトの予算を管理しているのは『プロデューサー』です。 
『演出家』でもなければ、『キャスト』でも、『照明さん』や『音響さん』でもありません。
 
たとえば、演出家が「こんな小道具が欲しい!」と言ったり、照明さんが「この照明器具を使いたい」と言った時は、
プロデューサーが「予算」と睨めっこしながら、「いきましょう!」とGOを出したり、
「…すみません。気持ちは分かるのですが、それだと予算をオーバーしてしまうので」とNGを出します。
 
各セクションのリーダーは、プロデューサーから割り振られた予算内で仕事を仕上げます。
全体の予算や、他のセクションの予算のことは把握していませんし、把握する必要はありません。 
全体の予算を調整するのはプロデューサーだからです。
 
これは、舞台であろうと、テレビであろうと、映画であろうと同じです。 
もっと言うと、ディズニーであろうと、ハリウッドであろうと同じです。
クリエイターは皆、「もっと予算があれば、もっと面白いことができるんだけど…」という気持ちを抱えながら、
プロデューサーに割り振られた予算の中でできる最大の表現を追及します。