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では、「どの瞬間に難しくなるのか?」というと、「極端な制限時間を設けられた時」です。

「10年間かけて1万件のメールを返す」というゲームならば、
朝昼番に、それぞれ『1件』ずつメールを返せばクリアできますが、
「10秒後までに1万件のメールを返す」というゲームになると、10秒間で『1万件』返さないといけなくなります。

元来、「大きな数字」なんて存在しません。
『1万』は『1』という極めて小さな数字の集合体なので。

そんな中、「大きな数字」を存在させているのは、いつだって『時間』です。
「1+1」を1万回繰り返すには『時間』が必要で、そこから考えると、『時間』さえ確保すれば、
僕らの目の前から「大きな数字」は消えます。

仕事ができない人に共通しているのは、「準備を始めるのが遅い」ということ。
「準備が遅い」→「時間が無い」→「大きな数字が発生する」→「大きな数字を前に泡を吹く」→
「一発逆転の博打(大きな数字を一発で返せる施策)に走って死ぬ」
負ける人間は、いつも、このパターンです。

『大きな数字』を存在させているのは自分自身で、なので後輩達が
「イベント直前で告知を始める」というウンコ仕事をすると、しっかり叱ります。
「ちなみにキングコング西野は『1人のお客さんを呼ぶ』を1万回繰り返すことしかできないけど、
お前は『1万人』のお客さんを呼ぶことができるのか?」と。

映画『えんとつ町のプペル』は196万人を動員しましたが、難しい話じゃありません。
「1+1」を196万回繰り返しただけで、196万回繰り返すだけの時間を確保しただけ。
告知(集客活動)は、映画公開の何年も前から始めていました。

「来週イベントやりまーす。来てくださーい」なんてことはしません。
#フットサル規模なら話は別だけど