>>232続き)
 
■「まともに算盤をはじいたらやらない方がイイこと」の中にしか『面白い』なんて無い

そんな中、昨日も『ニシノコンサル』がありました。
そこで、今、ノリにのっている会社の経営者さんから、まったくもってデタラメな規模の挑戦に対する
アドバイスを求められたんです。
いつもなら、間違いなく「撤退」を提案しているのですが、昨日は「やる方向」で話を進めたんです。
 
その時、重ねていたのは自分の姿です。
それこそ会社としての損得でいえば(算盤ベースで判断すれば)、
先月の『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』なんて絶対にやらない方がいいんです。
「オフラインのチケットが完売した上で、1億の赤字(からスタート)」という挑戦は、損得で判断したら、
そりゃやらない方がイイじゃないですか?
 
それこそ昨日は、現在制作中の『ボトルジョージ』の松本プロデューサーと「『ボトルジョージ』をどうやって届けて、
どうやってマネタイズしていくか?」という話で盛り上がったんですけれど、包み隠さずお話しすると、
『ボトルジョージ』の制作費は、下手すりゃ、皆さんが普段映画館でご覧になられている
実写の長編映画ぐらいでして、「そんなものを短編アニメーション作品で、どうやって回収するのよ?」という話で、
これもやっぱり損得で判断したら、やらない方がイイ。
 
考えてみると、僕がやっているチャレンジは「損得で判断したらやらない方がイイこと」ばっかりなんです。 
だけどだけど、「まともに算盤をはじいたら(理屈を持ち込んだら)やらない方がイイこと」の中にしか
『面白い』なんて無いんです。 
算盤をはじいて「やった方がいいよね」ということは、皆、やっているので。