>>233続き)

■大切なのは「どの段階で挑むか?」
 
iPhoneも、テスラも、ディズニーランドも、「まともに考えたらやらない方がいいこと」をやって、
力ワザでねじ伏せたから今があるわけで、やっぱり僕らはどこかで、
「まともに考えたらやらない方がイイこと」に挑まなきゃいけない。
 
大切なのは、「どの段階で挑むか?」で、これに関してはフワッとした表現で申し訳ないですが、
「ある程度のエラーを力でねじ伏せられる腕力を手にした時」だと思っていて
(「なんで、そのフォームで160キロが出せんねん」という)……
謎の勇者モードに入っちゃっている人は、その腕力を手にする前に「人生は挑戦だー!」とやっちゃうのですが、
それは自殺行為。僕は、それは止めるんです。
 
今回のニシノコンサルの相談者さんのチャレンジがデタラメなチャレンジであることは百も承知だったのですが、
一方で、今日に至るまでに数々の修羅場をくぐり抜けて来られて、相当の腕力を持ち合わせておられるのも
分かったので、ここでアクセルを踏まないと『面白い未来』なんて一生やってこないと思ったので、
「これ、やりましょうよ」と言わせていただきました。
 
そのかわり、「普通に算盤をはじいたら、やらない方がいいこと道」の先輩から見て、
日本デタラメ道のチャンピオンから見て、「押さえなきゃいけないポイント」を、まだ押さえておられなかったので、
「そこはキチンとやりましょう!」と釘を差させていただきました。
 
繰り返しますが、僕は博打経営は大反対です。 
ですが、『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』にしても、『ボトルジョージ』にしても、映画作りにしても、
ブロードウェイの挑戦にしてもそう。
 
理屈を後回しにして「エイヤ!」と踏み切らないと始まらないことがある。 
皆さんも、その時が必ずくる。
その時は、「そもそも、ねじ伏せられる腕力を持ち合わせているか?」と自分に聞いてみてください。

(*終わり)