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外国人として働く難しさ
2023年11月27日

■海外ではビックリするぐらい契約書が分厚い
 
海外でお仕事をする際、やっぱりナンダカンダ言って「コミュニケーション」の壁が本当に高いんです。
 
日本(島国)にいると、このあたりは麻痺してしまいますが、
「生まれも育ちも宗教も文化もノリも地雷の位置も何もかもが違う」というのは本当に厄介で、
「言わなくても、大体わかるでしょ?」みたいなのは、ほぼほぼ通用しません。
 
なので、そのトラブルを減らす為に「契約」がメチャクチャあります。
 
たとえば、僕らがニューヨークで仕掛けているミュージカル『えんとつ町のプペル』のクリエイティブでいえば、
キャストさんは「ユニオン」と呼ばれる労働組合にキチンと守られていて、
スケジュールは「5時まで」という契約なら、何があっても(途中でも)「5時」キッカリで終わるんです。
 
それだけじゃありません。 
「本読み稽古」という契約なら、許されている動きは「椅子に座る」か「椅子から立つ」ぐらいで、途中で熱くなって、
「ちょっと歩き回ってみて!」というのは許されないんです。 
「それは契約違反だ!」という感じです。
 
ちなみに、来年1月には投資家向けの公演があるのですが、そこでは、衣装を着たり、
美術をガッツリ作り込んだりしないんです。 
曰く、「投資家は想像したい」のだそうです。 
「俺なら、この作品をこういう風にするぞ」という。