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挑戦を続ける上で最も重要な『撤退する力』
2023年11月28日

■AIアートが爆誕し、「絵本を作る意味」を見失っちゃって…
 
肩書きなんてあって無いようなもんですけども、一応、僕には「絵本作家」という肩書きがありまして、
3年に1度ぐらいのペースで細々と絵本を出版させてもらっています。 
「キンコン西野のサイン本屋さん」で検索していただけると、
西野のサイン入りの絵本を販売しているオンラインショップに辿り着きますので、
よかったら是非お立ち寄りください。

さて。そんな絵本制作ですが、2020年頃に『夢幻鉄道』というタイトルがついたプロット(仮原稿)が
僕のアトリエで爆誕しまして、仕事の合間を見つけてノラリクラリと制作を進めておりました。
 
このタイトルに聞き覚えがある方がいらっしゃるかもしれません。 
先月の幕張メッセで梶原さんが歌った(レコード大賞を獲ったぐらい号泣しながら歌った)あの『夢幻鉄道』です。
実は、あれは絵本『夢幻鉄道』の主題歌なんです。 
『えんとつ町のプペル』もそうですが、僕、いつもストーリーを書くよりも先に曲を作っちゃうので、
曲が先に世に出ちゃうんですね。

そんなこんなで曲を追いかける形で『夢幻鉄道』の制作を進めていたのですが、去年の夏にAIアートが爆誕して、
正直に白状すると、そこで一旦、「絵本を作る意味」を見失っちゃったんです。
 
AIによって、「上手い絵」は誰でも描けるようになったわけで、
「となってくると、美しい絵を描いて何になるんだ?」という疑問が湧いてきて、
だけど、もうその時点で、結構、制作が進んでいたんです。 
生々しい話をすると、予算も結構かけていました。