>>487続き)
 
それとは別で、地元・川西のオジちゃんオバちゃんらと今も呑んでいます。
ブロードウェイのクリエイターさん達とクリエイティブ合宿をした翌日に、
川西のオジちゃんオバちゃん達と呑んだくれているので、会話のギャップが凄いんです。
そもそも使っている言語も違うし。
 
そんな感じで、僕の場合はリサーチ会社に依頼しているわけではなくて、実際に酒場に足を運んで、
素人のオジちゃんオバちゃんらと潰れるまで飲み明かして、彼らの悩みとか、彼らが求めているものを
ゼロ距離で聞いています。
もっとも信用できるリサーチですね。
 
その一方で、クリエイターさん達の声も聞いています。
品川庄司の品川さんが僕のことを「極上のキャバ嬢」と呼んでいましたが、どうやら僕は「聞き上手」らしくて、
それが高じて、やたら相談を受けるんです。
「西野先生、ちょっと話を聞いてよ~」というアレです。
 
人の話を聞くのは好きなので、「うんうん」と話を聞かせていただくのですが、
クリエイターさんの話をゼロ距離で聞いて、お客さんの話をゼロ距離で聞いていると、
「クリエイターが作りたいモノ」と「お客さんが欲しているモノ」がズレていることがザラにあるんです。
まぁ、そりゃそうですよね(笑)
 
なので、クリエイターは「作りたいものを作っても売れない」みたいなところに陥って、
「お客さんにどこまで譲歩するか?」みたいなところに向かってしまう。
「本当は、そんなものは作りたくないけど、食っていく為には仕方がない」といった妥協案ですね。
それって、ちょっとツラいじゃないですか?