>>746続き
 
ここには「はたして国の顔色を伺い続ける文化を『未来を作る文化』と呼べるのか?
そして、それが世界へと繋がるのか?」という問題はあるし、「戦時中の検閲」はチョット言い過ぎにしても、
国が「いや、やっぱ、それは違うと思う」と判断したら『あいちトリエンナーレ』のようなことになってしまうリスクがある。
 
プロジェクトがスタートする前から、「補助金は出しません」と言われていたら無傷で済みますが、
いろいろ走らせている時に「やっぱ、補助金は出しません」と言われてしまった時の、
「いやいや、補助金が出るから走らせたのにぃ~」のダメージは半端なくて、
最悪、「資金不足でイベントもできない」だけど「準備にかかったお金は払わなきゃいけない」みたいな
地獄展開が待っている。
 
もう一度言いますが、「補助金を受け取る」は国が認めている権利なので、否定されるものではありません。 
「甘えるな」と言われる筋合いもない。
 
ここの線はキチンと引いた上で、「補助金頼みの文化はあまりも危険だ」ということ、
今一度、共有しておきたいです。
 
■「文化事業」と「ゾンビ事業」今日の話にイラついたのであれば…
 
最後に。 
 
経営が破綻しているにもかかわらず、金融機関や政府機関の支援によって存続している企業のことを
「ゾンビ企業」というように、文化事業に就いている人達も、すまし顔でカッコつけてないで、
経営が破綻していない事業を「文化事業」、経営が破綻しているけれど補助金で回している事業を
「ゾンビ事業」と呼んで、自分達の立ち位置を把握しておいた方がイイと思います。